ヒュッゲHYGGEから学ぶ、家が心地よくなるアイテム
居心地の良さにこだわるデンマーク人のHYGGE なスペースをつくるアイテム
「HYGGE 365日シンプルな幸せの作り方」マイク・ヴァイキング著の本に、家がみるみるヒュッゲになるもの10個が取り上げられていました。
HYGGE という言葉は、デンマークの言葉で、居心地よさ、温かみ 一体感を表します。とにかくこのHYGGEという言葉をよく使うそうです。そこに幸せのヒントがあるという内容が本に書かれていました。
- ヒュッゲなスペース 自分がほっとできる場所
- 暖炉
- キャンドル
- 木でできたもの
- 森まるごと 木の実、葉っぱ、小枝、動物の毛皮
- 本
- 陶磁器
- 感触 触り心地のよいもの⚫️
- ヴィンテージ
- ブランケットとクッション
の10個です。この中の3つを掘り下げたいと思います。
キャンドルの魅力
デンマークは、キャンドルの消費量が多いそうです。この本には、とりあえずキャンドルを灯せばヒュッゲになる言われています。このキャンドル今回のスウェーデン旅行で、キャンドルの明かりの効果を身をもって実感した出来事がありました。
旅の最後の夜、日中重い荷物を持ちながら約1万6千歩を歩いてへとへとでした。それでも最後までいい思い出と思い、数人と晩御飯に出かけたました。そのお店の中はもう入れないと言われ、(席は少し詰めれば座れそうな席もなくはなかったのですが、座れず)外ならいいよと外で食べることになりました。
実はその日天気が崩れるという予報でした。それをうっかり忘れていましたが、やっぱり雨が降り出しました。雨除けをしてくれたり、暖房を入れてくれたりしたのですが、しばらくすると雨が強くなり、風も強く木もゆれて斜めになるほど。
外で雨にぬれていたので、ウエイターの方が「料理は大丈夫?」と聞いてきたら、「料理はおいしいけれど、雨がね」というと「それがスウェーデンと言って去っていきました。「えー」と思いましたが、またしばらく我慢していましたが、もう限界ということで、しつこくお願いしてやっと室内になんとかいれてもららいました。
びしょびしょになりながら、部屋に入ると、かなりのスペースが開いていました。なんで入れてもらえなかったかわからないのですが、とりえず入れたことに感謝。でもなんかさみしいね?とみんなで話していて、周りをみわたすとなんだか周りのテーブルは、自分たちと違って幸せそうな雰囲気。「この差は何?」と思って眠ると、テーブルの上にキャンドルがないことに気づきました!
待っても、お店の人はキャンドルをともしてくれる感じはしません。近くの席の人が帰るのを見計らって、テーブルのローソクを勝手に借りました。そうすると、なんだかとっても素敵な気分に!これはテーブルに座っていた全員同じ気持ちでした。
キャンドルの赤味のある光が、友人の顔を照らし、料理を照らし、熱も伝わり、温かい気分になりました。「ろうそくってすごいね」というのが6人全員の感想。
それまでみじめな気分でしたが、本当に明るい気分になったのです。ハプニングだらけの食事でしたが、こんな貴重な体験ができて良かったなと思います。そして料理は、旅行の中で一番おいしかったので、もしまた行くことができるのであればまた行きたいなと思います。
自然を感じるものを取り入れる
木でできたもの、森まるごと取り入れるということが書かれています。
木に触れることで自然に近づく感じがしませんか、その感情はとてもシンプルで、原初的でもあり、ヒュッゲの概念にとても近いといえるでしょう。
木だけでは物足りないのか、デンマーク人は家の中に森をまるごと持ちこもうとします。葉っぱや木の実、小枝、動物の毛皮などなど。どれもヒュッゲ度を高めるようなものばかりです。
自宅は、無垢のテーブルを使っています。昔担当したお客様が、とても素敵な無垢のテーブルを購入されて、いつか自分もテーブルを買うなら無垢材がいいなと思ったのがきっかけです。木の感触がとてもやわらかく気にいっています。それまでは、突き板のテーブルを使っていましたが、雑な扱いのためか、経年劣化か、仕上げの突き板の継ぎ目がめくれてきてしまいました。無垢も手入れが必要です。最初汚さないか、気にしていましたが、オイルを塗ればしっとりとした色に戻り、こどもが傷つけても凹むことはあっても、めくれてくることがないことが気にいっています。だれかが、水滴のついたコップを置きっぱなしにしたり、ナイフでガンガンとテーブルを叩くのは、注意しますが。
テーブルで無くてもいいのですが、木を感じられるもの、自然を感じられるものがあると居心地がよくなるのは、理解できます。
本
本がぎっしり並んだ本棚を見ると、幸せな気持ちになりますよね。好きな本を読んで休憩するのは、ヒュッゲの基本です。
寒くて暗い冬の時期、家にいる時間も長くなるので、本を読む機会も増えるのではないかと思います。
先日インテリアコーディネーターの先輩でもあり、北欧の研究をされている香取さんのお話しで、「本棚があると、家族の考えていることがわかるという効果もある。」「リビングに本があると、吸音材の役割もしてくれる」と言われていました。なるほど!と思いました。
さっそく私自身もヒュッゲを味わいたくて、本棚をリビング近くに置くことにしました。
本棚をソファの横に置いたことで、変化があったのは、こども達が本を手にとる機会が増えたことです。それまでこども部屋の隅っこに追いやられていた本棚でしたが、団らんの場所近くに置くことで、目にふれる機会がふえたからかなと思います。
ヒュッゲなスペース 自分がほっとできる場所をつくる
デンマーク人は、自分がほっとする場所を大切にし、だれもがそういう場所をひとつは持ちたいと願っています。
窓辺のすみっこや、台所の端、リビングの片隅など、自分がほっとできる場所があるというのは、素敵だなと思います。
どこかの隅っこでもいいので、ゆっくりお茶を飲んだり、本を読んだり、そんな場所があると落ち着きますよね。一般的なマンションの間取りには、あまり無駄なスペースがないので、コーナーがつくりにくい場合もあると思います。そんなときは、いつも座る椅子から見える風景を整えるという手もあるかなと思います。全部は無理でも、どこか1か所自分が好きと思えるもの、場所、壁をつくる。それが見える場所があるというでも良さそうだと思いました。
ふとした瞬間。くつろぎたいときに、落ち着ける場所、そんなに大きな場所は必要なく、座れるスペースとクッション、やさしい明かりがあるとヒュッゲなスペースができると思います。お気に入りの何かを置くとさらにヒュッゲ度が高くなりそうです。
写真は、ホルメックスの展示。ゆったり座れる1人掛けの椅子と照明、小さなテーブルが、ヒュッゲなスペースだなと思いました。
ヒュッゲな気分を味わうために、何か取り入れられそうなヒントが見つかりましたでしょうか?
よければ下記本に詳しく書かれていますので、ご覧ください。