ルコルビュジェ フランス サヴォア邸訪問

フランスのパリに滞在したときに、コルビジェのサヴォア邸に行きました。建築を学ぶ人にとっては有名な建物ですが、一般の観光客の人が行くところではないためか、ガイドブックに載っている小さな住所と最寄り駅を頼りに、電車とバスに乗り、道に迷いながら行きました。建物が見えたときは、感動しました。

1929年保険会社重役のピエール・サヴォアが週末住宅として、コルビュジェに設計を依頼した建物です。「明るい時間」と名付けらえました。あまり住み心地が良くなく持ち主が使わなくなり、その後は家畜の資料小屋と使われたり、大戦中には、ナチスの宿泊施設としてもつかわれたりもした建物ですが、今でも訪れた人を惹きつける建物です。

1927年コルビュジェによって表明された理論の新建築に関する5原則

ピロティ

屋上庭園

自由な設計

自由なファサード

横長の連続窓

サヴォア邸には、これらが表現されています。

敷地に入るとシンプルな形の建物が目に入ります。外回りも見る角度によって印象が変わります。建物の中も、とても魅力的です。リビングとテラスとのつながりや、屋上の庭へのスロープ、興味深くたくさん写真を撮ってしまいました。浴室のつくりも面白く、天窓から光を取り入れるようになっていました。

入口の方を部屋の中から見た写真です。柱の後ろに手洗いがあります。なぜ手洗いがあるのかその時は不思議に思ったのですが、この時代感染症の流行などもあり、衛生面や採光、通風といったものが重視されていました。2020年、新型コロナウイルスが広がっていますが、今後玄関周りの手洗いは要望として高くなりそうです。

入口横の階段

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-3-3.jpg

入口をスロープから見た写真

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リビングから屋上庭園を見る

リビングの様子。家具が少なくてガランとした印象ですが、とても気持ちの良い部屋でした。昔の写真を見ると、家具が入っているのでそこまで再現はされなかったようですが、周りの木々のグリーンが窓から見える日当たりのとても良い部屋でした。

浴室は、面白い形状をしていました。黒い部分は、長椅子のようです。ゆるやかな仕切りだけの浴室は、日本では湿気やカビなどの問題からあまり見られないので、新鮮な印象でした。

ここの棚に、タオルとか服を置いたのでしょうか。

廊下の様子。

屋上庭園は、上の階にも行けます。広い庭も、今あるといいなと思っている人が多いのではないでしょうか。

屋上庭園の3階部分です。ゆっくり散歩できる広さです。

息子達の寝室の写真。

ドアのノブの形もチェック。本当にシンプルなデザインですよね。

こちらは、キッチン。まるで給食室のように、飾り気のないキッチンです。

入口付近にあった家。ガイドブックから読み取ると、たぶん管理人兼庭師の家。

Villa Savoye
82 rue de Villieres 78300 Poissy
パリよりRERでPoissy駅からバスで10分程度。