インテリアコーディネーターが、デスクを選ぶときに考えること

こんにちは、中西です。今週は、デスクの選び方についてお伝えします。


先日のananの取材もそうですが、最近お客様と打ち合わせをすると、必ずデスクスペースや仕事スペースについても提案させていただくことが増えています。デスクを提案するときに考えている事についてお話します。


◆デスクの大きさ

部屋の広さにもよりますが、よくある学習机は、幅は110 cm 奥行きが60 cm 程度のものが多いです。意外と大きいと思われたのではないでしょうか。最低限の小さなスペースを考えると、 幅は60 cm 以上、奥行き50 cm 以上は必要です。


パソコンなどを使う場合は、奥行き50 cm 以上あると使いやすいです。ノートパソコンだけでなくディスプレイを置く場合は、ディスプレイの台の奥行があるので、作業を考えると60cm以上の奥行がおすすめです。


デスクでする作業の内容にもよりますが、資料を広げることが多いのであれば、そのスペースも考慮しましょう。デスクの両側に手を伸ばして手が届くような大きさは、幅150㎝です。

机の上に何を置きたいものは何でしょうか。スタンドライト、マウスパッド、実際にそれらを並べて必要な大きさを測ってみましょう。プリンターを置くならそのスペースも考慮します。最近のプリンターは、複合機でコピーにも使うものを置かれていることが多いので、利用頻度と部屋の広さにもよりますが、デスクと同じぐらいの高さに置く方が使い勝手はいいです。


◆スタンディングデスクについて

座りっぱなしが良くないということで、スタンディングデスクを検討される人もいるのではないでしょうか。私も健康を考え、スタンディングデスクをレンタルして使ってみました。たしかに高さを変えて、時々立ってみるのも最初はいいなと思いましたが、じっくり作業をしたい時には座る方が落ち着くので、最終的に普通のデスクをしました。


スタンディングデスクを選ぶなら、油圧式や電動式など上げ下げが簡単にできるものがおすすめです。上げ下げの手間が多いと、面倒になり、結局どちらかに固定されてしまいます。簡単に高さ調整できるものを選びましょう。


スタンディングデスクのサイスは、大きいのものが多いです。自宅に置く場合は、部屋に置いたらどのぐらいの場所をとるか確認しておきましょう。


【ブログ】スタンディングデスクは快適か?在宅勤務のホームオフィスをインテリアコーディネーターが考えるhttps://www.racrea.com/archives/4263


◆デスクの素材

デスクを探すと、木質系のものが多いです。木目の天板の場合、木目などで凹凸があることがあります。そのまま何も敷かずに紙に書くと、下のでこぼこを拾ってしまうことがあります。


その場合は下敷きを使えばいいのですが、あらかじめ天板の様子を確認しておきましょう。個人的には多少凸凹があっても、無垢の木が手触りが柔らかく好きです。 ダイニングテーブルと同じで、意外と体に触れる部分なので、自分が居心地のいい素材を選びましょう。


◆デスクを選ぶときに考えること

配線

デスク周りで重要なのは、電源関係の配線を考えることです。パソコンや携帯を使う場合、配線が多くなってしまうので、ごちゃごちゃ見えないように、電源をどこでとり、配線はどう置くか検討しましょう。

実際に使ってみないと分からない部分もあるかと思います。でも事前に位置や数や量などを検討しておくことで、デスク周りをスッキリさせることができます。セミオーダーやオーダーのデスクだと、配線穴やコンセントを自由な位置に付けられます。必要な数を考え、余裕をもって配線穴やコンセントを設けましょう。


チェア

デスクと共にチェアも大事です。パソコン作業では、肘を少し上から下げるぐらいの方が作業がしやすいので、椅子が高めがいいです。椅子を上げると足がブラブラとなってしまうことがあります。それに合わせて足台があると疲れにくく安定します。

ものを書くとき、パソコンをするときなど、作業により椅子の高さが変えられるほうが便利ですが、高さの変えられる椅子はデザインが豊富ではありません。見た目と機能で悩まれる方も多いのではないでしょうか。

特にリビングや寝室など、部屋の一部を使って書斎を作る場合、事務的で仰々しいチェアを置くのは躊躇してしまいますよね。その椅子にどのぐらい座るか、部屋のインテリアとのバランス、自分の優先順位から考えて検討されるのが良いでしょう。


子ども部屋の場合

子供部屋の場合は、机の上に本棚スペースをつくることを提案します。部屋のどこかに本棚スペースを十分にとることができればいいのですが、限られたスペースの場合が多いので、机の上を有効活用することを提案します。

学生時代は、教科書、参考書、塾のテキストやプリントなど、本棚に置くものが多いので、小さなお子様の部屋でも、将来的に本棚に困らないように提案します。

【ブログ】 大人になっても使いたい こども部屋の勉強机  https://www.racrea.com/archives/2545 
【ブログ】 落ち着いて勉強できる勉強部屋の基本  https://www.racrea.com/archives/2870


だんだんと暖かくなってきて、桜もほころびはじめました。お花見ももう少ししたらできそうですね。それでは、良い週末をお過ごしください。