前向きに、今から将来に備える
こんにちは、中西です。先週「父がひとりで死んでいた 離れて暮らす親のために今できること 」如月サラ著 を読みました。
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きっかけは、SNSで流れてきた記事を読んだこと。父親の突然の孤独死から始まった、空き家、相続、残されたペット、遠距離介護などの体験について書かれている本です。
時期的に新型コロナウイルスの流行で、実家に帰ることが難しい時期の出来事だったのは、本人にとっても後悔を感じ、とてもつらかっただろうなと思いました。
これを読んで「そうなんだ!」と知ったことは、認知症になったら、親の財産を動かせないということです。たとえ介護のためであっても、預金を引き出したり自宅などの不動産を売ったりできなくなることです。
著者は、父親が亡くなり、母親が認知症になって財産を動かすことができず、母親が施設に入っていることで実家の相続税の特例も受けられない、さらに実家の維持や片づけに費用もかかるという多くの問題に直面しました。
この本では、任意後見制度、家族信託などの制度の利用を検討するといいということを知りました。気になったので、後見制度や家族信託についても調べてみました。
家族信託のデメリットは、
・身の回りのお世話まで信託契約で決めきれない場合がある。高齢による判断力低下のケアや介護などの身上保護まで取り決められないことも多い。成年後見人でなければ、身上保護に必要な契約が不十分になってしまうケースあるそうです。
・親が認知になった後は、家族信託はできない可能性が高い。さらに財産の管理、処分には、成年後見人制度が利用できるけれど、家庭裁判所が選任するので、家族が後見人になれるとは限らないそうです。
そう考えると、もし認知症になったときにはどうしたいかということを親に考えてもらわないと、そして必要があれば、任意後見制度や家族信託の検討もしてもらわないと、と考えるようになりました。
さっそく親に電話したら、「気分が暗くなる・・・」と言われましたが、私は別に暗くなる必要はなく、将来困らないように備えるという前向きな気持ちで取り組むといいのではないかと考えます。
2021年時点で65才以上の高齢者の7人に1人が認知症を発症しているそうです。だれがいつどういう状態になるか分からないので、今から備えることができることを考えていきたいです。
それでは、良い週末を。