スウェーデンのインテリアと暮らし 靴を脱ぐ、レースだけの窓・・・
まず最初は、玄関で靴を脱ぐ!
写真は、スウェーデンの伝統的な壁の色の家屋。「ファールンの赤」。この赤色は、塗料で赤く染め上げられたものではなく、ファールン(鉱山地帯)で産出される土砂を溶いて壁に塗ったそうです。土に、鉄分が含まれていて、酸化して防腐剤の役割も果たしたそう。
またスウェーデンでは新しい友人が家に来たときには家の部屋を案内する「室内ツアー」をするそうです。今回のツアーでも2人のお住まいの室内ツアーを体験しました。お部屋を案内するとなると、お友達を呼ぶときはすべての部屋をきれいにしておかないといけないですね。
そして驚いたことにスウェーデンでは、日本と同じく靴を脱ぎます。玄関ドアを入るとコート掛けがあり、そこで靴を脱いでお部屋に入ります。日本と同じなんですね。日本とは異なり、玄関収納があるのではなく、どちらかというとオープンなスペースにくつを置いていました。
靴をぬいで、お部屋を見せてもらったのでとてもくつろいだ気持ちになりました。
お部屋の壁紙と塗装
部屋を見させてもらいましたが、みなさんいろいろ趣向をこらしています。
ある方は、壁に色を塗ったり、壁紙を張ったりしています。伺ったお住まいの1つは、とてもカラフルで可愛い写真のような壁紙を階段やお部屋に使われていました。見ているだけで楽しくなりそうな柄ですよね。この方は、なぜお部屋を楽しく彩るのかと聞くと、「気持ちが明るくなるから」と言われていました。長く過ごすお部屋は、私たちの身近な環境です。それを整えたり、楽しくすることは、その人心身にも良い影響があるように思います。
また壁の色の塗り方もおもしろかったです!壁一面ではなく、部分的に色を塗ったりもするようです。
写真はホテルの部屋ですが、ここも壁一角だけ色を変えていました。今まで私はしたこと無かったのですが、こういうのもいいなと思いました。
そして壁紙は、自分たちでDIYをして張っているものと思ったのですが、聞いたら業者さんに頼んで張り替えたそうです。私自身も壁紙をDIYで貼ってみましたが、意外と大変で時間もかかるものだなぁと思いました。時間が余っているのであればまたチャレンジしてもいいかなと思いますが、仕上がりに自信がないので、もしするなら同じく業者さんに頼みたいと思います。
スウェーデンはレースだけの窓が多い
スウェーデンの窓周りですが、レースのカーテンだけと言うところも多かったです。一部のお部屋は、目隠しやカーテンがあるところもありましたが、大部分の部屋はレースだけでした。カーテンやレースのひだの取り方もシンプルなことが多かったです。スウェーデンでは、カーテンを閉めているのは何かやましいことをしているように見えるそうで、あまりカーテンを締め切ったりはしないと聞きました。スウェーデンが見えてくるという本にも同じような内容が書かれていました。国が違うといろいろ違う習慣がありますね。でも上の写真のホテルの部屋は、遮光カーテンと、レースの両方がついていましたよ。
今回の室内ツアーは、個人の方のお住まいで写真を撮れなかったのでお見せすることはできませんが、どちらのお住まいもとても居心地が良さそうだなと感じました。すごく高級なものが置かれているわけではなくどちらかと言うと、木の素材の家具で、温かみのある優しい雰囲気のものが多かったです。「家具はどこで買うの」と聞くと、「マーケット」という答えも多かったです。日本だとデパートや家具屋さんで新しいものを購入することが多いのですが、マーケットでユーズドのものを買ってきたりするそうです。時間があれば、マーケットも見たかったです。
どちらかと言うとピカピカ新しいものだけでなく、長く使われた家具やインテリアも取り込んで、その人、家族らしいお部屋でした。
自分の気にいっているものを揃え部屋を作っていくお部屋はとても素敵で、真似していきたいなということを感じました。