Kindle 出版 大変だったこと、楽しかったこと
先日子どもとアートのある暮らしという本を出しました。 Amazon の Kindle の出版です。
Kindleの出版の手続きは難しくはない
この本は、Microsoft の Word のソフトで書きました。文章を書くのが得意という形であれば、 Word で書いた文章をAMAZONのKindleのシステムに保存するだけで、出版することができます。それ以外にもいくつか登録しないといけない事項や細かなテクニックはありますが、文章を書ければできてしまいます。あと本の表紙は必要ですが、慣れれば難しい作業はありません。
下の本は、今回校正などサポートいただいた中野有紀子さんの本です。タイトルの通り、Kindleの本を出すにあたり大事なことが書かれています。
コロナ禍で手が止まる
今回2回目の出版作業で、1回目よりはスムーズにできましたが、本の中身を仕上げるのに時間がかかりました。コロナ禍という中、この本が必要な人がいるのか、不安になって書き進めることができませんでした。美術館に行くことができるようになったころ、やっと自分の気持ちが落ち着き、本の続きに着手することができました。ステイホームで時間があったのに、その時には手が止まってしまったのは、もったいなかったです。何かをするためには、気持ちが安定が必要なのだと改めて感じました。
写真の著作権の問題と対応
やっと最後まで書ききったと思ったら、大変なことに気づきました。本の中では、 子どもと美術館に行った時の記録の写真を使う予定だったのですが、よく考えると著作権の問題があります。慌てて各美術館に確認をしたら、写真がNGのところもありました。気が付いて良かったです。無料のブログなどでは問題ない場合でも、有料で出版となると話が変わります。
さらに、その施設を紹介している文章は、その内容確認や校正も必要なことが分かりました。まずはどこに連絡を取らないといけないかリストアップしたら、なんと28か所以上あり、作業にどれぐらい時間がかかるか不安になりました。まずは、それぞれの施設の連絡先を調べるところからはじめました。インターネットで検索して出てきた連絡先に、メールや電話をし、連絡をとりました。
読者にとって良い情報となるようにあれもこれもと書いてしまったことがあだとなりました。途中しんどくなりましたが、できる限りやってみようと思いました。
時間がかかりましたが、やっている間に楽しくなりました。なぜなら、今回この本がなければ連絡を取ることがない人と、やり取りができたからです。さらに、突然、誰とも知らない私から「本を出すから見てほしい」と連絡が届いたにも関わらず、皆さん親身になってお返事をくれたり、協力してくださったからです。本当に感謝しています。美術館やギャラリーの方と連絡を取りながら、本を作ることができたのは、とても良い経験になりました。
返信がなく掲載を断念したところもあります。写真をお借りするにあたり、英語の契約書にサインをしないといけないものもありました。いろんな経験ができました。今まで気軽に手にしていた本や雑誌などの出版物を出すことって、いろいろな手続きを経てこうやって読めるようになっていることが分かり、出版業界の人って「すごいわ」と思いました。
この本は、アートという分野で、さらに親子の方が対象なため、本がいっぱい売れる…とは思っていませんが、アーティストや、ギャラリー、美術館など今まで馴染みが無かった方に良さを知ってもらえる機会になると嬉しいなと考えています。
本の中で紹介したところ意外にも、もっともっと知ってもらいたい所があります。旅行などでそのような場所を訪問してブログや何かで紹介できればなと思っています。