失敗しないアートを飾り方、便利な金具と位置決めの方法

お部屋にアートや絵画を飾りたい、そんなときに参考になる飾り方と金具についてご紹介します。

壁に飾るための方法

作品を壁に飾るときは、作品の大きさや重さ、取り付ける壁に合わせて金具を選びます。一般的なものを3つご紹介します。

1)ピクチャーレールをつける


違うサイズの作品を入れ替えることが多い場合や、壁に穴を開けたくないなら、ピクチャーレールを取り付けて飾る方法が有効です。ピクチャーレールは、絵の位置を移動できたり、作品によって高さを調節したりできます。ピクチャーレールには、どれだけ重さのあるものが掛けられるかの表示がありますが、重いものを掛けるのであれば、取り付けにはそれに合わせた下地が必要です。下地が無い場合ですと、徐々に重さに耐えきれずに金具が緩んできて、落ちる可能性があります。ピクチャーレールは、カーテン屋さんや、大工さんなどに取り付けしてもらうのが良いでしょう。

2)額縁用の金具を付ける

ホームセンターやインターネットのショップで、額縁用の金具が売っています。写真は、釘で石膏ボードの壁や木の壁に取り付けできるものです。固定する釘の数で、安全に掛けられる重さが変わります。これは、釘の長さ分がしっかり打ち込める壁の厚みや下地が必要です。下地がないと飾る作品の重さが重いと緩んできます。写真41は、石膏ボードの壁に簡単に取り付けできます。壁に開く穴の大きさも押しピン程度のため、金具を外した後の穴も小さく目立ちにくいです。

それぞれの金具には、2㎏、5㎏、10㎏など耐荷重の表示がありますので、作品の重さに合わせて余裕のあるものを選びましょう。専用金具のデメリットとしては、位置を決める必要があることです。また、金具を外した痕が目立ちにくい金具でも穴は見えますので、頻繁に移動する場合は向きません。下の写真は石膏ボード用ですが、くぎで留める商品もあります。

3)押しピン


写真を入れた額や軽い小さな作品だと、押しピンだけでも壁に付けられます。ただし引っかかりが弱いので、少しぶつかると作品が落ちることもあります。また何度も押しピンをさしていると、穴が大きくなり、痕が目立つことがあります。気になるようであれば、額縁用の金具を使うのがおすすめです。

アートを飾るときにおすすめの金具

壁が汚れない、もし金具を外したい場合でも穴が小さいので、目立ちにくい、重いものでも安心して掛けられるということから、石膏ボード用の金具を使うことが多いです。

下記は、強く押すだけで簡単に取り付けができます。石膏ボード用なので、ベニヤや柱があるところには使えませんのでご注意ください。柱があるか分からないという方は、下地探しという専用の道具もありますが、わざわざ買う必要もなく、押しピンが簡単に入るところであれば利用できます。

下の商品は、耐荷重5kgのもの。ある程度重さのある作品を飾るのであれば、こちらがおすすめです。

WAKAI 石膏ボード壁専用 額縁フック M 1セット

フォトフレームなど軽いものであれば、こちらのSサイズで十分です。

WAKAI 石こうボード壁専用 額縁フック S 1個入り

しっかりした額のものであれば、10Kgが安心です。

WAKAI 石こうボード用額縁フックL 最大垂直荷重10KG SM100G3

失敗しない アートを飾る位置の決め方

位置決めの仕方

作品と同じ大きさに切った紙を、マスキングテープなど粘着性の弱いテープで壁につけてみて、取り付け位置を確認するとバランスが把握しやすく、位置が決めやすいです。複数の作品を飾る場合は、この方法で事前に作品同士のバランスを確認しておくと、失敗が少なくなります。

後ろの紐の伸びを確認する

先ほどご紹介した金具の取り付け位置は注意が必要です。金具に取り付ける場合、額の後ろの紐に引っ掛けることが多いのですが、紐が作品の重さで引っ張られて伸びるので、思ったより位置がずれます。まずはしっかり紐を結び、紐がどの位置にくるか見てから金具の位置を決めましょう。

子どもの作品を飾るときの、ひと工夫

子どもが作った作品を、きちんとした額に入れて飾ってあげると作品も傷まないですし、立派な作品に見えます。初めて子どもの作品を額に入れて飾ったとき、子どもが「美術館みたい」と喜んでいました。

押しピンやテープ、はがせる粘着テープなどで作品を壁につけると、作品が傷むのはもちろんのこと、壁も押しピンのあとやテープの粘着で汚くなってしまいます。額に入れるとその心配もなく、新しい作品に替えたいときも額の中を入れ替えるだけで済みます。金具の位置もそのまま使え壁も汚れず見た目も美しいので、お客様にお伝えするととても喜ばれます。