インテリアコーディネーターの、ラグの選び方

こんにちは、中西です。今日はの選び方についてお話をしたいと思います。

最近マンションでは、音の問題に悩む方も多いのではないでしょうか。自宅勤務が増え、家にいることが多くなったり、家で過ごす人数が増えているため、上下左右の方との音の問題も発生しやすいです。ラグは、防音効果があります。ものを落としても響きにくく、部屋の中の音の吸音効果もあります。

ラグを選ぶときに、色、柄などのインテリアに合う雰囲気はもちろん大事ですが、肌に触れる感じや、お手入れについても考慮しましょう。サスティナブルに長く使うなら、メンテナンスがしやすいものを選びましょう。

色柄の選ぶポイント

色や柄については、色々なものが販売されています。 ただしなかなか 柄の種類は、カーテンほどありませんので、柄もので部屋のインテリアに合う物を見つけるのは難しいです。もし好みの柄のラグが見つかればラッキーです。是非それを上手に使って、コーディネートしましょう。もし柄でいいものが見つからなければ、他のアイテムで柄を取り入れましょう。種類の多いカーテンの生地で柄を取り入れ、ラグは柄ではなく色が合うものを探します。

ラグの色の選ぶときは、部屋全体とのバランスで考えます。インテリアの色は、おおむね3色程度でコーディネートを考えると、コーディネートしやすいです。色が多いのも素敵なのですが、その分色のコーディネート力が試されます。
ラグはある程度大きい面で見えるので、雰囲気をがらっと変えられるアイテムです。面積が大きいと色は、明るく見える効果があるので、大きいサンプルで確認するか、小さいもので色を確認する際は、希望より少し暗めかなと思うぐらいのものがちょうど良いでしょう。
カーテンやソファ、クッションの色柄は、どこか一部でもラグの色と同じような色が入っているものを選ぶと、色のつながりができ、おしゃれな雰囲気をつくれます。

手触り

私は手触りを重視して提案します。触った感触が心地いいものは、私たちの気持ちを穏やかでやさしくしてくれます。なるべく自分が心地よいと思う素材を取り入れ、自分がご機嫌に過ごせる空間にしていきましょう。

お手入れ

ラグを選ぶ時に、お手入れについても考えましょう。基本は、掃除機でほこりを吸い取るだけでいいのですが、ペットを飼っていたり、小さなお子さんがいる家庭では、汚れることが予想されるので、その時にどのようなメンテナンスできるか確認しておきましょう。

例えば、嘔吐物がついたラグはクリーニングを受け付けてくれません。そうなると、自分でお手入れをするしかありません。または廃棄することになってしまいます。
ラグの裏側のつくりによっては、普通のクリーニング店に出せないものもあります。ホームセンターでは、カーペットクリーナーなども売っていますが、使うのをおすすめしないメーカーもあります。購入時にお店の方に確認するか、納品のときにもらう取り扱い説明書などで確認しましょう。

小さなお子様がいるご家庭や、ペットを飼っている方には、タイルカーペットなどユニットになっているものをお勧めします。理由としてはタイルカーペットだと汚れた部分だけ剥がして、ごしごしと 洗えるからです。また、どうしても落ちない汚れの場合は、新しいタイルカーペットに入れ替えることができるからです。きれいな状態を保つことができるため、結果長く使っていただくことができます。

大きさ

ソファの前に敷く場合、二人掛けのソファの大きさは、160~200㎝なので、ソファーと幅の広い140cm×200cmや200cm×200cm の大きさを提案することが多いです、

バランス以外の理由として、これ以上大きなサイズだと、クリーニングに出すのも大変ということと、商品として数が多く探しやすいサイズだからです。

テーブルの周りを囲んで座るような場合は、 200cm×200cm以上あると、テーブルを囲んで座りやすいです。

素材のメリットデメリット

ナイロンやアクリル、ウールなどラグの素材の種類は色々あります。ナイロンは耐久性が高い素材と言われています。

しかし、耐久性があることと、手触りの良さが長持ちすることとは違います。ナイロンのカットパイルの柔らかなラグを使っていますが、1年ほど過ぎると息子がいつも座るところは、ふわふわした毛が固くなってしまいました。いつも同じ場所に負荷がかかる場合は、ラグの向きを回転さて使うと、手触りの良さを長持ちさせることができます。

コットンのラグは、ふわふわ感はありませんが、洗濯機に入れられる大きさのものは、洗えるのでメンテナンスが楽で使い勝手が良いです。洗えて、気持ちよく使えるメリットがあります。デメリットとしては、厚みがないと洗いやすいのですが、フローリングの上に敷いても、やわらかい感触はありません。

それぞれ、メリット、デメリットがあるので、自分が許容できる範囲で優先順位をつけて、コストとのバランスを考えて選びましょう。

ダニについて

カーペットはダニの温床というイメージがありますが、ダニとアレルギー発症の関係を調べた研究によると、カーペットは無実であると証明されています。カーペットのこまめな清掃をすることが重要です。心配な方は、防ダニ加工のあるものを選ばれるといいでしう。カーペットは、空気中のほこりを取り込んで舞い上がらないという性質があり、空気環境を良くしてくれます。きちんと手入れをして、上手に利用してください。

それでは、良い週末をお過ごしください。