マンションのリフォーム計画の進め方　まずは予算を把握する

いざリフォームをしようと思っても何から始めたらいいか迷うと思います。そして最初に気になるのは、いったいいくらぐらいかかるのでは無いでしょうか？

予算を把握するためにすること

見積もりを取るのが近道です。ですが全く何をしたいか分からない状況なら、まずは自分のしたいことを整理しましょう。

要望の整理

はじめにしないといけないのは、要望の整理です。まずは、したいことを書き出すことから始めます。書き出したあとは、優先順位をつけます。予算にも限りがあるので、この優先順位が大事です。

例えば、お風呂を入れ替えるという工事でも、商品代金だけでなく、工事費、解体費、処分費で、養生などの雑費、駐車場やマンションへの申請手続き準備などいろいろ付属して費用が必要です。仮住まいする場合は、それらの費用とともに引っ越し代金も必要です。なので想定より値段が高くなる可能性の方が多いので、優先順位をつけておく必要があります。

ぜったいしたいこと、予算に応じて変更してもいいこと、変えてもいいこと、予算オーバーならしなくてもいいことに分けましょう。

仕様を決める

仮でも構わないので、どの程度の商品を希望しているか伝えます。床であればどのようなフローリングを使うのか。色とか模様、柄は重要ではなく、商品のスペックと施工範囲が分かれば見積もりができます。わからない場合は、こんな感じのものがいいと希望を伝えます。

キッチンやトイレ、洗面などは、どのメーカーの商品だけでなく、もう少し細かな指定が無いと希望を反映した見積もりになりません。たとえば、食洗機は入れるのか、換気扇はどのランクのか、を設定をすることで、自分の希望に合ったリフォームの金額を把握できます。

商品の情報が分からないとどこから選べばいいか、何を選んだらいいか分からないと思います。1つの方法としては、設備の場合は、ショールームを予約し案内してもらいながら、選んだもので見積もりを作ってもらう方法です。これだと、ある程度自分の希望が反映された見積もりになります。

一つのメーカーでも複数の商品があり違いが分からない場合もあります。また複数のメーカーがありますし、カタログを読み込むのも大変です。その場合は、とりあえず近くの良さげに思えるショールームに行き、まずは見てみると良いでしょう。

シンクの形や色などを見ていく中で、こんな風にしたい、こうじゃなくて違うのはないかしらと思ったことがあれば、その希望に合う商品を別のメーカーで探します。一度商品を見ることで、比較対象ができ検討しやすくなります。

具体的な商品を見ることからイメージしやすく、ふと不満に思っていたことを思い出したり、自分の希望に気づいたりできます。

図面を用意

もし手元に図面があればそれを工務店に渡します。壁紙の見積もりでも部屋面積がわかることで概算が出せます。

収納を作りたい、壁を壊したい。全体をまるっとリノベーションしない、一部をリフォームする場合だとこある図面を使って、だいたいの壁の位置や希望を図面に書き込みます。

私が見積もりを最終取る時は、頂いた図面の上に書き込みをして見積もりを依頼します。図面がない場合は、必要な箇所の寸法を測りながら図面を作るときもあります。

リフォームの希望を整理したいなら

提案が欲しい場合は、提案できる会社を探すか、インテリアコーディネーターや設計士といった要望整理や提案をしてくれる人を探しましょう。インテリアコーディネーターや設計の場合は、いつもお付き合いがある工務店を紹介してくれますし、自分の知り合いの工務店と一緒に協力して対応してくれます。

インテリアコーディネーターや設計士の場合は、相見積もりを取るのもスムーズです。相見積もりは、同じ条件で取らないと比較できないのですが、同じ条件になるように資料を準備したり、打ち合わせをします。

または、設計やコーディネーターがいるリフォーム会社や工務店に相談するのも手です。提案から工事まで一緒にしてくれる会社もあります。ただし合い見積もりをとる場合、同じように別の会社に要望を伝える必要がでてきます。

引越し業者の相見積もりを経験した方はイメージしやすいですが、複数の業者に見積もりを取るのは大変です。しかもリフォームの範囲が広ければ、伝えなきゃいけない情報も膨大です。施工範囲や内容が曖昧だと業者によって受け止め方が違ってくる可能性が高いです。

それを防ぐためには、見積もりの内容をまとめて一緒の内容で見積もりを依頼することです。図面や仕様書や内容が準備できれば、見積もりをとりやすいです。

相見積もりをするなら　内容が決まってから

リフォーム会社や工務店を探す時は、まず施工エリアで探しましょう。なるべく近い会社の方が、対応が早いです。見積もりの正確さを求めるなら、相見積もりの時は、引っ越しのように業者に一度来てもらい、現状を見てもらう必要があります。

一社だけだと出てきた見積もりが的確なのか、不安になる場合は、相見積もりをすることで、知ることができます。ただし、引越しの見積もりとは異なり、幅広いリフォームの場合は、伝えることが多く、工務店も多岐に渡り見積もりを取る必要があります。

ある程度しっかり要望が決まり、内容がしっかりと伝えられるようになれば、相見積もりをとっても比較しやすい内容が出てきます。見積もり項目は、業者によって違うので、単純に比較できないものもあります。

ただし、極端に価格差があるなら、見積もり漏れや内容が違う可能性があります。例えば、養生。マンションの場合、部屋の中だけなのか、共用廊下やエレベーターまで養生するのかでも価格が変わります。駐車場をマンションのところに借りれるのか、それとも外に用意が必要かでも変わります。

これらの内容は、事前に管理人さんにリフォームの注意事項などを確認して、見積もりの際にそのような条件も伝えられるとより正確な価格がわかります。