C邸 モニター調査実施状況

インテリア産業協会の助成金と、クラウドファンディングを立ち上げて、調査したインテリアと睡眠調査のC邸の様子をお伝えします。

ビフォー

モニターのご希望

ご自身のお好きなものをよくご存じなので打ち合わせはスムーズでした。グレーを基調としたリビングエリアとは違う雰囲気になさりたいというリクエストがありました。既存のアートにも馴染むインテリアを希望されました。ウィンドトリートメントはカーテンより障子がお好みだそうです。

模様替え後の様子

壁紙はショールームに何回か伺い検討しました。多くの壁紙の中からこれを選んだ理由は、色が美しく洗練されていること、柄はストライプですが、デザイン性が高く遊び心があると思われたこと、そして他のお部屋との対比とバランスが良いと思いました。

ウィンドトリートメントについては、ドレープよりシェードの方がご嗜好に合うと考え、スタイルはプレーンシェードにしました。壁紙のデザインとリンクさせた同系色ではありますが、両サイドにボーダーを入れストライプの流れを開口部まで広げました。

クッションは、ベーシックなベージュカラーと赤いクッションを選びました。赤いクッションはもともとモニターの方が寝室に飾っていた華やかなアートと新しいインテリアとをつなげる役割を果たします。コンフォーターケースは細いストライプが入り。洗練されたデザインを選びました。

モニター感想

壁紙はとてもかわいく、自分ではなかなかここまで思い切ったものを使えないので、提案がありうれしかったです。ウィンドトリートメントについては、はじめは光沢がありすぎるように感じましたが、慣れるととても良いと感じています。1週間後の方がよりよく感じました。掛け布団カバー、ボックスシーツ、ピローケースのサイズが手持ちの寝具と合わなかったことと、硬く感じたので最初の1週間のみ使用しました。

アート設置後の様子

空間に深みと“佇まい” を醸し出すアイテムとして、1600年代のアンティーク版画を取り入れました。ベッドヘッド側の壁がコンクリート壁でアートを取り付けできなかったため、横の壁に取り付けました。

モニター感想

部屋の扉を開けるとすぐ目に入るところにかけたことも良く、版画のモチーフが太陽と月の2つのアートを並べましたので毎晩眺めて眠るのが、楽しみでした。壁紙やプレーンシェードとのバランスがとても良いと感じました。

普段から1日の最後に大好きなアートを眺めて眠ることに幸せを感じています。

既存のアートはベッドから眺める位置なのに対して、今回は寝室の入口側から見ることができるので寝室に入るたびに、嬉しい気持ちになりました。気持ちが上がるシーンをこれからも増やしていきたいと思いました。大きなグレージュのクッションは壁とのなじみも良かったのですが、オレンジのクッションは色が目立ちアートとリンクしていないように感じました。

照明設置後の様子

お手持ちのスタンドもヨーロピアンな素敵なものでしたので、全体の流れと違和感ないと

そのまま使わせていただくことにいたしました。しかしいろいろ週を追って完成されていくことで、既存のスタンドでは合わないのではないかと、モニターからご連絡をいただき、

写真のような照明を提案しました。スタンドはファンクショナルアートという『機能を持ち、アートとしての十分な存在感を持つ物』もので、このスタンドを置いたことで、空間全体が心地良いアート空間になりました。

モニター感想

とてもステキなスタンドで、ちぐはぐだったインテリアを一気にまとめてしまうくらいの魅力にびっくりいたしました。ライトは少し照度が高いように感じましたが消灯後スムーズに眠ることができたのが不思議でした。2、3日で明るさにも慣れ、快適でした。

まとめ

ご主人の睡眠スコアは、模様替え前に比べると向上し、ご夫婦とも、照明を導入した時、深い睡眠の時間が伸びていました。
結果を見ると、睡眠スコアと睡眠時間とは連動していませんでした。

C邸インテリアコーディネートの担当

立原 由美子
Int-arc代表
二級建築士
インテリアコーディネーター
懐石料理近茶流教授
茶道表千家、華道嗜みます

石黒 久美子
ファヴォリインターナショナル株式会社 代表取締役
インテリアデザイナー
照明コンサルタント