リフォームの床や壁の素材選ぶために、メーカーのショールームに行くなら事前準備をして行こう。

今回のリフォームでは、床と壁を変えることになりました。そのため、全体の予算とのバランスを考えながら、使用可能な素材を選びました。壁、天井、カーテン、そしてアクセントの壁に使う石の素材の提案を行いました。リフォームの仕様提案を考えるために私がショールームに行ったとき、夫婦でショールームに来られてどう選ぶか悩まれている方が多くいらっしゃいました。

何も準備せずにショールームに行くと、素敵なものが多くあり迷子になってしまいます。時間に余裕があるときはいいのですが、早めに素材を決めなくてはいけない場合は準備をしてショールームに行くことをおすすめします。

私が素材を選ぶときにしていることは、

希望のイメージ

既存の色の確認

カラースキームの検討

です。

希望するイメージ

リフォーム後の希望のイメージをヒアリングします。自分が希望するイメージ写真を10枚ほど集めてみましょう。いくつか似たものがあれば、グループ分けしてみましょう。そして、イメージに近づけるための色の組み合わせを確認します。床の色、壁の色、天井の色、その他ポイントとなる色は何色を使っているでしょうか。

イメージづくりに必要な色の確認

例えばリフォームの場合、床材はそのまま使う、ドアは今のドアを利用する等の場合は、今ある色を活かしつつ選ぶ必要性がでてきます。今の状況のまま使うものがあれば、その色を確認しましょう。全て新しい素材を選ぶことができれば、イメージ通りに色を選ぶことができますので、これらの作業が必要ではないかもしれません。もし既存のものを使う場合は、新しく選ぶ素材や色が既存のものと調和するようなカラーコーディネートを考えていきます。

イメージと既存との調和する方法を探す

次にこれらの情報を整理します。まず、部屋のベースとなる色は何色でしょうか。ベースとなる色は、主に床や壁など広い面積の色です。基本の色が決まったら、次に考えるのは、希望のイメージに近づけるための色や素材の組み合わせです。しかし、希望のイメージと既存の色が合わない場合は、私の場合お客様と相談しどのような方向性で進めていくかを提案します。ここは、コーディネートや色の知識が必要です。知識が無い場合検討する方法は、自分の状況と似た色で、希望のイメージに近い事例写真を探すことです。

例えば、グレイッシュな雰囲気を作りたいと思っても、既存の床がナチュラルで生き生きとした色の場合、色の対比でグレイッシュな空間になりません。変えられないものは仕方がないので、それでもなるべく希望に近づける方法を、事例から探していきます。

あらかじめこのように色の方向性やインテリアコーディネートの方向性を決めておくと、選ぶ素材の色や柄、種類が限定されてきて、選びやすくなります。

ショールームに行くまえにサンプル帳やウエブカタログで方向性を探しておく

あらかじめ絞っていた候補を実際に見に行くようにすると、時短にもなりますし、迷うことが減ります。また、サンプル帳の小さなサンプルやウェブのカタログからは、全体の雰囲気が伝わりません。ショールームに行って大きなサンプルを見ることで、実際の色や見え方が確認できます。私も何年もこの素材選びをしていますが、小さなサンプル帳でイメージしたものと実物が違うと思うことが多いです。実物サンプルを大きな面積でみることで失敗がありません。

まとめ

ショールームで素材を選ぶ際には、あらかじめ情報を整理しておくことで、効率的に選定することができます。

実際のサンプルを見ることや、床や壁の基本色を確認すること、そして希望するイメージを明確にすることが重要です。

最後に、壁紙や床材の選び方に困った場合や素材選びが苦しいと感じたら、インテリアコーディネーターに相談することをお勧めします。希望のイメージに合う素材を絞って紹介してくれるので、選びやすくなります。時間も節約でき、効率よく、そして楽しく検討できます。