くつろげるリビングダイニング しっかり収納の片付けやすい住まい リフォーム事例
築25年のマンションにお住まいのお客様から、リフォームと片付けの問い合わせをいただきました。
ご希望の内容として
・洗面、トイレ、お風呂を新しくしたい
・寝室には天井までを有効に使って、服や靴の収納場所をつくりたい
・和室をやめてソファやテレビを置きたい
・リビングの作り付けの収納をつくりなおしたい
・パントリーがほしい
・壁に自転車を2台かけられるようにしたい
などのご要望をいただいていました。
ご要望を整理し、具体的にどのような間取りにするか打ち合わせをしました。特に、収納がほしい、片づけやすくしたいというご要望をお持ちでした。お客様ご自身も、リフォーム計画をスタートした時点からものの整理をはじめられました。かなりの量のものを整理されていましたが、最終的にどのぐらいの持ち物になるか分からなかったため、すっきり見える暮らしやすい環境になるよう、そしてできる限り家の中に収納できるように、そして管理しやすい収納を考えました。
ダイニングは、もともとお持ちだったIPの造作家具を利用しました。ご両親にプレゼントしていただいたものだったそうです。25年前のものでしたが、つくりがしっかりしていること、収納力があることから、部屋が広く使えるように組み換えをしました。一部の金具は壊れていたので入れ替えもしました。下のイラストは、もともとあった収納のかたちです。
真ん中にテレビ台がありました。昔のテレビのサイズなので、奥行きが深く邪魔になっていました。それを外して、代わりに仕事ができるパソコンデスクを計画しました。収納のでっぱりが無くなり、ダイニングテーブルの位置が移動しやすくなり、部屋も広く感じられます。今回、壁紙を白色ではなく、ベージュの壁紙にしたためか、白い家具が新品のように美しく見えました。
新しく作ったデスクは、配線のごちゃごちゃを隠せるようにしています。デスクの下に配線を隠せる場所があります。写真は配線部分の扉を手前に倒して開いた状態。扉をもとに戻せば、配線を隠せます。
さらにデスク横には、このような場所をつくりました。もともと、インターホンがこちらにありました。その場所を使って配線を隠せる場所をつくりました。
棚を上げれば、このようにコンセントがみえます。パソコンまわりはどうしても配線だらけになり、ほこりもたまりやすいです。また、ごちゃごちゃしていて、見た目も美しくないので、それらを簡単に隠せるような場所にしました。一つ盲点だったのは、お客様が出張が多いこと。コードの抜き差しが頻繁に必要だったそうで、移動用のコードを別途購入されていました。
もともと押し入れだった場所と和室と寝室を小さくすることで、ダイニング横に、パントリー兼こまごましたものを収納できる場所をつくりました。食や健康や自然のものを重視されているお客様、食品関係や調理器具など多くお持ちでしたので、それらを収納できます。収納の奥側には、着物やふとん、スーツケースなどが収納できるようにしました。左側中央は、ワインセラーが置けるようになっています。奥の壁は、アクセントクロスで柄の壁紙を使いました。
和室だった空間は、段差がないリビングになりました。コンパクトなリビングは、テレビとソファと必要なものだけなので散らからない空間です。余計なものがなく、いつでもくつろげる場所になるように考えました。ゆったりした背もたれのソファで、ゆっくりテレビを見ていただけます。手前の収納は、ご主人様の趣味のレコード収納です。収納の上にはレコードプレイヤーを置き、ソファで音楽も楽しめます。
リビングのアートです。なんともいえないほっこり柔らかな印象の抽象画です。はやしまりこさんの作品です。
ダイニングからのぞいた、キッチンです。このカウンターもすっきり見せる工夫がされています。以前はカウンターの見える場所に置かれていたのですが、キッチンに置き場所をつくりました。ダイニングやリビングは、くつろぐことができるよう、余計なものが見えないように計画し、キッチンは、作業スペースとして必要なものが取り出しやすいようにしました。
ダイニング側から見えないのですが、キッチン側から見ると、このようなつくりです。上の棚は、調味料やサプリメントなどを置く棚です。カウンター下は、ゴミ箱とルンバなどのタワーが置けるようにコンセントも計画しました。電動で開くタイプのごみ箱をお持ちだったのですが、それを2個置けるようにしています。シンク横なので使いやすいです。
機能的なキッチンですが、楽しい雰囲気になるようなご希望でしたので、キッチンやダイニングの雰囲気が良い落ち着いた色のマリメッコの壁紙を提案しました。
赤い鳥のアートは、むろまいこさんの陶器の作品です。
冷蔵庫で隠れてしまう部分も多いので、2面をアクセントクロスにしました。電子レンジの後ろなど部分的に花柄が見えているのが、とてもかわいらしいです。通路側に見えるのは、マツモトヨーコさんのリトグラフです。楽しい雰囲気になるよう、額装も提案しました。
洋服を多くお持ちだったお客様。服ができるだけ入るように収納をつくりました。実は、ベッドのフレームが跳ね上げ式の収納になっているので、普段使わないものが収納できます。ものの整理をしながらリフォームにのぞまれたお客様ですが、最終的なものの量が分からない状態だったので、なるべく収納量を確保できるように計画しました。
右側の収納は、窓があり奥行きが深くとれないため、バッグやアクセサリーを置いていただけるオープンな棚にしました。壁は、シリカライムの塗り壁で調湿機能があり、クローゼットの折れ戸の扉は、通気ができるようスリット付きです。
部屋に入るドアの横の棚は、可動式の収納棚です。本や飾りを置いていただけるように考えました。もともと廊下側から使える奥行きが深い収納だったところです。奥が深いので奥側のものが取り出しにくいかたちだったので、寝室側から使えるようにしました。
洗面所は、もともとあった収納が使いづらそうな大きさだったので、入れるものに合わせて、また見た目を整えるために小さくしました。高さを変えられるように、ダボレールで可動の棚にしました。
洗濯機上は、洗濯機のメンテナンスのしやすさと、収納の使いやすさのバランスを考え大きさを決めました。洗濯かごも中に入る大きさです。