カーペットは、アレルギーの原因?カーペットの効果とお手入れ インテリアコーディネーターメモ
お客様とお話をしていると、お子様が喘息だから、カーペットやじゅたんを敷きたくないとお話をいただくことがあります。私自身も、現在もダニやほこりアレルギーで、気になります。本当にカーペットは、ダニの温床?、カーペットのダニが小児喘息の原因なのでしょうか?西宮市の環境衛生局の報告書では、「ダニの最大供給減は、布団などの寝具から」「床材素材とは免疫学的には無関係である」と書かれています。西宮市におけるダニの取り組みhttp://www.niph.go.jp/journal/data/40-3/199140030010.pdf
海外でもカーペットがアレルギーを引き起こすとの疑いが上がり、スェーデンで教室がカーペット敷きの学校とそうでない学校で調査し、カーペット敷きでない学校の方がアレルギー患者が多かったそうです。また、東リHPですが、スウェーデンで実施された調査について、”スウェーデンでは「カーぺットがアレルギーを起こす」という嫌疑がかけられ、20年以上にわたってカーペットの床面積が下がり続け、硬い床材が増え続けました。しかしこの期間にアレルギー患者は激増しました。”と書かれています。http://www.toli-carpet.com/alcut.html
以上のことから、カーペットはアレルギーの原因…ということはなさそうです。どちらかというとカーペットより、寝具の方が影響が大きいです。口や鼻の近いこと、接触時間が長いことがあるように思います。なので、カーペットで寝転がったりする場合は、まめに掃除機をかけることが必要だと感じます。
ほこりを取り込むカーペット
カーペットはほこりを取り込むため、ほこりの舞い上がりが少なく、空気中のほこりの量を軽減してくれます。フローリングは、歩くたびに埃を舞い上げているという研究結果があります。下記リンクでは、動画で埃の舞い上がりが見れます。 https://youtu.be/nQmdwsynXpY
掃除が大切
カーペットはほこりをとりこんでくれるので、舞い上がりが少なく、空気がきれいということが言えます。しかしカーペットはダニが生息しやすい場所、もぐりこむ場所ではありますのでこまめな掃除が大切です。カーペットの掃除は、掃除機をかけるのが1番。絨毯の毛が起こす方向に掛けるとゴミがとれやすい硬く絞った雑巾がけも効果的(*シンカーペットはすばらしい カーペット工業組合発行の小冊子より)少なくとも3日に1日は、1㎡あたり20秒程度の掃除機をかけることが必要(カーペット工業組合HPよりhttp://www.carpet.or.jp/ka.htm)毎日だと大変ですが、私自身は、ルンバと協力しながら、掃除をしています。
カーペットの良い点
- すべりにくい
- 衝撃を吸収してくれる
- 素足でも暖かい
- 装飾性・見た目
- 吸音効果 などがあげられます。
最近では、高級なホテルやマンションの寝室などで、カーペットが使われることが増えています。それぞれメリットデメリットがありますので、カーペットの特徴を理解し上手に使っていきたいです。